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台風、集中豪雨、雷…怖がる犬を安心させてくれる2つのアイテムとは?

   2018/10/25

台風を怖がる犬は多くいます。大きな風の音、雨の音や雷の音や稲光など、台風は犬にとって大きなストレスとなることがあります。今年は台風や集中豪雨といった災害のニュースが多くありますが、台風や集中豪雨、雷が鳴っている時に犬がサークルの中や部屋のすみでブルブル震えている…、おびえてキュンキュン鳴いている…といったことはありませんか。今回は、台風を怖がる犬を安心させ、少しでも落ち着いて過ごせるようになるために役立つアイテムを2つご紹介します。どちらも防災グッズとしても役立つものです。ぜひ準備しておきましょう。

台風を怖がる犬を安心させるアイテム① ブランケット

台風や集中豪雨が多い夏~秋にかけては、気温も低くないし、毛布やブランケットは不要だから、と片づけてしまってはいませんか?

台風を怖がる犬のためのお気に入りのブランケットと犬

毎回台風や豪雨のたびに怖がる…といった愛犬にはぜひ、愛犬が大好きなブランケットを用意しておきましょう。
大きくフカフカな毛布でなくてもOKです。小型犬や中型犬であればひざ掛けでもいいですし、大きめのバスタオルでもいいでしょう。

台風を怖がる犬を安心させるブランケットの使い方

サークルの中にブランケットを入れてあげたり、わんちゃんのベッドに敷いてあげるだけでももちろんいいのですが、台風を怖がる犬に特におすすめの使い方は、ブランケットをカーテンとして使う方法。サークルの側面にブランケットをカーテンのようにかけたり、ケージの上からブランケットをかけたりして、台風を怖がる犬からの視界をさえぎるようにしてあげてください。

この方法は、台風や雷を怖ってブルブル震えている犬だけでなく、台風や雷の時に恐怖心から吠えてしまう犬を落ち着かせるのにも役立ちます。

犬はもともとほら穴で暮らしていた動物です。そのため、薄暗い状態の場所にこもることで、気持ちが落ち着き、安心を得られるのです。

ブランケットをサークルにかける場合には、サークルやケージの扉を閉めず、犬が自由に出入りできる状態、犬が飼い主さんの姿を確認したくなったらいつでも確認できる状態にしておいてあげましょう。そのうえで、熱中症にも十分気を付けて、時々愛犬の様子を確認してあげることもお忘れなく。

ただ、犬の性格によっては飼い主さんの姿が見えなくなることで逆に不安を感じてしまうケースもあります。その場合には無理に目隠しはしないほうがよいでしょう。

台風の間もブランケットがあって安心している犬

サークルを目隠ししてしまうことを嫌がる犬の場合には、お気に入りのブランケットを1枚、サークルの中に入れておいてあげましょう。お気に入りのブランケットや飼い主さんのにおいのついたブランケットがあることで、台風や雷を怖がる気持ちを和らぎ、落ち着いて過ごしてくれるでしょう。

台風を怖がる犬を安心させるアイテム② クレート

クレートはお出かけの時だけに使うものと思っていませんか?
ケージにブランケットをかけて薄暗くすることで、台風を怖がる犬が安心するのと同様に、狭くて薄暗く、犬がじっとこもれる形状のクレートは、不安を感じた犬が逃げこむのにぴったりの場所なのです。

台風を怖がる犬のためのクレート

もし手元にクレートがない!という場合には、愛犬とのお出かけにつかうキャリーバッグでもよいでしょう。

ただし、普段は全く使用していないのに、台風が来るから、とあわててクレートを用意するのは逆効果。犬は警戒をしてしまうでしょうし、そのクレートは台風を怖がる犬にとっての安全基地にはなりません。

台風が来て怖がる犬が落ち着くためには、普段からクレートに慣れ、クレートの中が犬にとっての落ち着ける場所にしておくことが大切です。そうしておけば台風や雷を怖いと感じた犬は自ら、もしくは「ハウス」の合図でクレートに入り、そこで落ち着いて過ごすことができるのです。

※「ハウス」の練習については、こちらの記事でもご紹介しています。
犬にハウスのしつけは絶対必要!ハウスが役立つ場面としつけの方法とは?

ケージやクレートが台風を怖がる犬の安全基地であるために

台風や雷を怖がる犬がクレートで安心できるためには、普段から、ケージやサークルの中を大好きな場所にしておくことが大前提です。サークルやクレートに入ることに抵抗を感じていたり、警戒の対象となっている状態では台風を怖がる犬にとっての避難場所にはなりません。
クレートが好きで入りたい犬

犬がケージやクレートが大好きにな状態でいられるように、ケージやクレートに「罰として犬を閉じ込める」といった使い方は決してしないでください。また、「動物病院に行く時だけクレートを使う」などという使い方もおすすめできません。ぜひ、愛犬と公園に遊びに行く、アウトドアやレジャーを愛犬と楽しむ、といった楽しいおでかけのときにもクレートを使うようにしてください。

ブランケットやクレートは、台風を怖がる時だけでなく防災対策グッズとしても必要

ブランケットやクレートは、台風を怖がる犬を落ち着かせるのに役立つだけでなく、ペット用の防災対策グッズとしても有用です。

防災グッズとしても使えるブランケットで眠る犬

特にクレートは、愛犬と一緒にスムーズに、そして安全に避難をするために欠かせません。
また、避難生活が必要になってしまったときにも、犬が過ごす場所としてクレートは必要になります。

ブランケットも暖を取るために使えるだけではありません。聞いたことのない音がして見たことのない人や犬のいる「避難所」といういつもと全く異なる生活空間で、犬の気持ちを落ち着かせ、ストレスを軽減するため、ケージにブランケットをかけて目隠しとして使用することもできます。
また、避難所では飼い主と犬は別の空間で過ごさなくてはならないケースも多々あります。そんな時、飼い主さんのにおいのついてブランケットが一枚あると、愛犬の不安な気持ちが軽減されるでしょう。

クレートやブランケットを非常時にすぐに持ち出せるように、目に付く場所においておくことは、防災対策という観点からも良いことといえるのです。

台風、集中豪雨、雷…怖がる愛犬のケアをしっかりと

台風や集中豪雨、雷などを愛犬が怖がるときにできることは、もちろん他にもあります。音や光をさえぎるために窓を閉めたりカーテンをひいたりしたうえで、台風などから気をそらすために遊んであげるのもよいでしょう。また、怖がる愛犬に「大丈夫だよ」などと声をかけながら落ち着いて過ごせていることをしっかり褒め、撫でてあげたり大好きなおやつを与たり、といったことも大切です。普段から愛犬にとって飼い主さんは頼れる存在であり、安心できる存在であるように接しておき、台風が来たときには、怖がる犬の気持ちを受け入れながら寄り添ってあげるようにしてくださいね。

※台風のときに役立つしつけについてはこちらの記事でもご紹介しています。
【怖がる時にも】台風への備えとして必須の犬のしつけとは?

東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、川村動物病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。

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