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冬を愛犬と快適に♪知っておくべき7項目とは?

 

「犬は体が毛でおおわれているから、冬でも寒さに強いはず!」と思ってはいませんか?でも、必ずしもそうとはいえません。犬の原産国や年齢、体調によっては寒さに大変弱いケースもありますので要注意。犬が寒い冬でも健康に過ごすためには、飼い主さんはどのような対策をすれば良いのでしょうか?愛犬と冬を楽しく快適に乗り切るために必ず知っておきたいポイントをご紹介します。

冬の過ごし方のポイント① 愛犬は冬が得意ですか?

まずは、愛犬が冬が得意か苦手かを知っておきましょう。

冬に外で遊ぶ犬

犬の種類は実に多様。犬種によって特徴がそれぞれ大きく異なるということは、多くの飼い主さんはすでにご存じではないでしょうか?それは寒さへの耐性についてもいえること。寒さに強い犬種もあれば、寒さに非常に弱い犬種もあるのです。

具体的には、チワワ・ミニチュアピンシャー・イタリアングレーハウンド・ミニチュアダックスフント(スムース)・トイプードルなどが、寒さに弱い犬種として有名です。
ただし、人と同じで個体差が大きいほか、最近では空調の整った室内で暮らす犬が多いことから、いわゆる「寒さに弱い犬種」ではないにもかかわらずとても寒がりな犬もいます。
さらに、骨格や筋肉量、被毛の生え方などによっても寒さへの耐性は異なりますし、年齢によっても寒さに強かったり弱かったりしますので、犬種だけで冬が得意かどうかを決めるのは少々難しいのが現状です。

ここでは、参考までに寒さが苦手なことの多い犬の特徴を挙げておきます。

  • 子犬、高齢犬、病中病後の犬
  • 筋肉量の少ない犬
  • 温かい土地が原産の犬種
  • シングルコートの短毛種、ダブルコートでもアンダーコートが少ない犬

もちろん、一番確実に愛犬が冬が得意かを知る方法は、愛犬の様子をきちんと観察すること。「昨年の冬は大丈夫だったから…」「寒さが得意な犬種だから…」などと決めつけず、必ず今年の冬の愛犬の様子をしっかり観察したうえで、冬支度をするようにしてくださいね。

冬の過ごし方のポイント② 寒さ対策は安全に配慮して

犬の冬対策としては、暖房器具や犬用ウェアを上手に使うことをおすすめします。ブランケットなどの冬素材の敷物も必須。それぞれ使用の際の注意点があるのでチェックしてみましょう。

ブランケット

冬にブランケットで暖を取る犬

愛犬用のブランケットを冬用にチェンジしましょう。フリース素材などのあたたかなものを一枚、クレートやハウスに入れておいて、愛犬が自由に暖をとれるようにしておきましょう。
冬素材のアイテムは静電気が起きやすいことがありますので、犬用の静電気防止スプレーなどを使用するとよいでしょう。

エアコン

冬に愛犬と飼い主さんのどちらも快適に過ごす暖房器具として便利なエアコン。
エアコンは温度を調整しやすいほか、火傷などの事故が起きにくいため、毎冬使用している方も多いでしょう。
暖めすぎは体への負担が大きいので、設定温度は25℃を目安にしておきましょう。

エアコンを使用する際には加湿に十分気を配ってください。また、可能であればサーキュレーターを併用し、犬のいる床の近くまで、しっかりと温かくなるように配慮してあげることをおすすめします。

ホットカーペット/床暖房

冬に床暖房で暖まる犬

床に近いところで生活をしている犬は、私たち人間以上に足元からの冷えに敏感です。そのためホットカーペットや床暖房も効果的な寒さ対策のひとつです。

ただし、部屋の床全面を暖める状態になっている場合には、暑くなったときに犬が避難する場所がなくなってしまうという問題があるので要注意。
暑くなった時に犬がクールダウンできる場所を必ず作るようにしてください。部屋の一部にすのこなどを敷いてあげるなどが必要です。

愛犬のスペースだけを暖めることができ、暑くなりすぎないペット用のホットカーペットも販売されています。そういったものを使用するのもおすすめです。

いずれの場合であっても、低温火傷には十分気を付けなくてはなりません。気づかないうちに、ひどい状態になっていることもある低温やけど。対策として、長時間の使用は控えることや、自力で移動ができない愛犬の場合はこまめに場所を移動させるなどの配慮が欠かせません。

ヒーター/ストーブ

ヒーターやストーブを使用する場合は火傷や火災の危険性があるため、犬をヒーターやストーブに近づけないように工夫が必要。ストーブガードを活用するなどの対策は必須です。

走り回ってしまう犬の場合は、ヒーターやストーブを倒してしまうことで大きな事故になる危険性も高いため、おすすめできません。

こたつ

冬に犬や猫がこたつに入るという写真や記事を目にすることがありますが、こたつにすっぽりと入ってしまって出口が分からなくなってしまう犬も少なくありません。こたつは熱中症や低温火傷の危険があるため、おすすめできません。

犬用ウェア

犬用ウエアで冬の外出を楽しむ犬

暖房を使用した室内ではウェアを着せる必要はありません。しかし、冬の寒い季節の外出時、冬が苦手な愛犬にはドッグウェアを着せてあげることをおすすめします。

特に体高の低い犬や、換毛しないシングルコートの犬は地面からの冷えを直接感じることになるため、ウェアの着用をおすすめします。ウールやフリースのように保温性の高い素材のもので、1枚でも温かいものがベストです。トイレや足さばきの邪魔にならないデザインのものを選ぶと、犬も嫌がることなく着てくれるでしょう。

冬の過ごし方のポイント③ 乾燥対策を忘れずに

冬の乾燥対策として必須の加湿器

日本の冬は室内外問わず乾燥しています。空気が乾燥すると飼い主さんのお肌がかさかさになるのと同じように、加湿が不十分なままで暖房が効いている部屋で長時間過ごすと、犬の皮膚も乾燥してしまいます。

犬は皮膚が乾燥すると痒みを感じるため、掻いてしまうことで皮膚に傷がついてしまうケースもあります。また、冬は乾燥によるフケが増えてしまう犬もいます。皮膚炎を起こしてしまうこともありますので、皮膚の様子や愛犬の様子を見て、痒みが強い、フケが増えた、といった症状があるようならば早めに動物病院を受診しておくと安心です。

また、コンクリートの上を歩くことが多いような環境の場合、冬には乾燥した肉球に傷がつきやすくなってしまうことがあります。肉球の乾燥が気になる場合には、犬用の保湿ケアクリームなどを取りいれるのもひとつの方法です。

そのほか、乾燥した空気は気道の粘膜の乾燥を招き、呼吸器への負担が大きくなります。特に呼吸器に持病のある愛犬は要注意です。
冬場は加湿にも十分気を配るようにしてください。

冬の過ごし方のポイント④ 定期的にシャンプーを

冬でもシャンプーをする犬

冬にシャンプーすると犬が風邪をひいてしまいそうだから、とシャンプーを避けてはいませんか?

冬でも、皮膚の新陳代謝を促すため、そして皮膚の健康状態をチェックするため、1ヶ月に1回程度シャンプーしてあげることが理想です。

もちろんシャンプーのあとは、しっかりと乾かしてあげることを忘れずに。

健康状態などが理由でシャンプーができない場合でも、こまめにブラッシングをすることをおすすめします。
ブラッシングは皮膚の血行を促進させます。さらに、アンダーコートの絡まりを除き、被毛の状態を整えてふんわりさせてあげることで、暖かい空気を被毛の間に蓄えられるようになります。冬に愛犬の体が冷えにくくなることにつながりますよ。

冬の過ごし方のポイント⑤ 愛犬と散歩を楽しもう

冬に散歩を楽しむ犬

冬でも健康上に問題がなく、お散歩に行きたがる場合は、どんどんお散歩させてあげましょう。

運動不足で筋肉量が減ると、寒さに弱くなってしまうため、お散歩をして筋肉量を維持してあげましょう。また、冬場は飼い主さんも愛犬も室内にこもりがちになりますが、お散歩で外出することはストレス発散にもなり、心身の健康ためにも重要です。

寒さが苦手な愛犬と冬の散歩を楽しむ時には、しっかりと寒さ対策をしてお出かけしましょう。ただし、ドッグウェアを着せてお散歩に出かけても、散歩の途中で暑そうな様子を見せるようであれば脱がせてあげるか、薄手のものに着せ替えてあげるようにして、上手に体温調節をサポートしてあげてくださいね。

冬の過ごし方のポイント⑥ 室内遊びを満喫しよう

冬に室内遊びを楽しむ犬

室内にいることの多くなる冬は愛犬との室内遊びを満喫するチャンス。寒くて犬が散歩に出たがらない、飼い主さんの体調がすぐれず外出できない……そんな時も室内遊びを上手に取り入れて、犬の運動量を減らさない工夫をしてみましょう。

おもちゃを投げて取ってくるのを繰り返す遊びは、室内遊びの代表選手。
犬は考えて遊ぶ遊びも大好きです。フードをつかった宝探しゲームや、遊ぶほどに中からフードがでてくる犬用おもちゃなどを使った遊びもおすすめですよ。

※冬に楽しみたい室内遊びについてはこちらの記事でご紹介しています。
犬が喜ぶおもちゃの遊び方!遊び上手な飼い主はココが違う!
しつけもできる♪犬との室内遊び3選と注意点まとめ【番外編あり】

冬の過ごし方のポイント⑦ 愛犬のごはんに気遣いを

冬場に気を付けたい犬のごはん

冬になると食べるごはんの量が増えるという犬は多いものです。
これは冬の寒さ対策として、体温調整にカロリーを消費するためだとも言われています。愛犬のごはんの量が足りているのかしっかりチェックしてあげるようにしましょう。筋肉作りに役立つようなレシピを取り入れてあげるのもおすすめです。

また、逆に冬場に食欲が落ちてしまう愛犬もいます。食いつきが悪いときには、いつものフードを少し暖めてあげる、ぬるま湯を少しかけてあげるなどのひと手間でしっかり食べてくれることもありますので、試してみてください。もちろん火傷には気を付けて。

冬に限りませんが、食欲は愛犬の体調のバロメーターでもあります。極端に食欲が増えたり減ったりしている場合には、病気の可能性もありますので必ず動物病院を受診しましょう。

愛犬と楽しく元気に冬を乗り越えよう

愛犬が健康で元気に冬を乗り越えるには、まずは飼い主さんが犬のことをよく知ることが大切です。犬の冬の寒さ対策としては、愛犬が寒そうにしていないかな?と様子をチェックすることが一番のヒントになります。すきま風を防いだり、保湿や安全面を考慮しながら上手に暖房を取り入れたり、といった細やかな気遣いをして、飼い主さんも愛犬も元気に冬を乗り越えましょう!

※愛犬と冬を乗り切るための寒さ対策についてはこちらの記事でもご紹介しています。
犬の寒さ対策、家の中も外も快適に過ごす方法のまとめ

東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、川村動物病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。

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