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犬の寒さ対策、家の中も外も快適に過ごす方法のまとめ

   2018/11/30

寒い日が続く日本の冬。愛犬は寒さに強いでしょうか?犬は寒さに強い…ということを聞いたことのある方も多いかと思いますが、中には寒さが苦手な犬もいます。愛犬には寒い時期でもできる限り健康で快適に、そして楽しく日々を送ってもらいたいですよね。今回は、寒い冬を楽しく、快適に乗り切るために知っておきたい、愛犬のための寒さ対策についてご紹介します。

犬は寒さに強いって本当?!

寒さへの耐性は犬種によってずいぶん違う!

犬が寒さに強いかどうかは、犬種による違いが大きいもの。
寒さに強い犬種もあれば、寒さに弱い犬種もたくさんあります。

寒さに強い犬種として有名なのは、寒冷地が原産の犬種や被毛が二層構造になっている「ダブルコート」の犬種で、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、コーギー、柴犬など。
逆に、イタリアングレーハウンドやチワワ、ダックスフントなどのように、被毛が単層構造の「シングルコート」の犬種やスムースコートの犬種、温暖な気候の国が原産の犬種などは一般的に寒さに弱い傾向があります。

このように、犬種によって、寒さに強いかどうかのおおよその傾向はあるのですが、近年、特に日本では、空調の整った室内で暮らす犬が多く、犬種だけから寒さに強いのか、弱いのか判断することは難しくなってきているようです。

寒さに強い犬

寒さが得意か不得意かは、個体差や体調によるところも大きい!

人と同じで、寒さへの耐性については個体差もあります。
同じ犬種であっても、寒くても平気な犬もいれば、とても寒がりな犬もいるのです。

さらに、年齢や体調によっては、体温調節がうまくできずに寒さによるストレスを強くうけてしまう場合もあります。特に、子犬やシニア犬、病気療養中の犬の場合には、寒さが辛かったり、すぐに体が冷えてしまったりすることも。
去年の冬は平気だったから…などと油断せず、今年の冬も寒さで体調を崩さないように、愛犬の様子をしっかり観察してあげましょうね。

室内で過ごす愛犬のための寒さ対策

ブルブル震えている、やたら飼い主さんにくっついてくる…そんな時は愛犬が寒さを感じているのかもしれません。
愛犬が寒さを感じてそうな時には、しっかりと寒さ対策をしてあげましょう。

室内で寒さ対策をしている犬

愛犬専用のスペースの寒さ対策

寒い時期、サークルやクレートにはあたたかい敷物を敷いてあげましょう。敷物には、タオルや毛布、フリース素材のものを使用するとよいですよ。室温や愛犬の好みにあわせて選んであげてくださいね。
愛犬がくつろぐスペースとして、もこもこ、ふかふか素材のハウスやクッションも置いてみるのもひとつの方法ですね。

また、40℃くらいのお湯をいれたホットドリンク用のペットボトルにタオルや厚めの靴下を巻いて作った手づくり湯たんぽも、お手軽で便利ですよ。

もちろん、ペット専用の暖房器具も様々な物が販売されていますので、そういったものを使用してもよいですね。

特に寒い日は、適切に暖房器具を使用しよう

寒い日、室内で快適に過ごすために、暖房を使用することも多いでしょう。
でも、暖房を使用するときには外との温度差にも注意してください。暖めすぎはかえって身体に負担となることも。外気温や個体差にもよりますが、おおよそ20-25℃くらいを目安とすると良いでしょう。

また、暖房器具に頼ってばかりでなく、お天気のいい日には、窓越しに日光浴をさせてあげるのもいいですね。

寒い日に室内で快適に過ごすためのポイントは、愛犬が自分で快適な場所を選べるようにしてあげること。
愛犬が暑いと感じたときに避難できる場所を必ず作るようにしてください。

寒さ対策をして日光浴をする犬

寒さ対策をする時には安全対策も怠らないで!

暖房器具に触れることによる火傷や、暖房器具を倒すことなどによる火災、コードをかじることによる感電といった事故が起こらないようにするため、安全対策は万全にしなくてはなりません。愛犬が留守番をしている時ももちろん、安全対策を念入りに行いましょう。

また、こたつに愛犬がもぐりこむことは、火傷だけでなく熱中症のリスクもあり非常に危険です。決してこたつにもぐりこませないようにしてください。

そのほか、ホットカーペットやペットヒーター、湯たんぽなどを使用している場合、低温やけどや熱中症を起こさないためにも、長時間連続で使用することは避けましょう。
低温火傷は、気づかないうちに進行してしまい、気づいた時にはとてもひどい状態になっていた…というケースもあります。
特に、病気や高齢といった、なんらかの理由で自力で移動ができない愛犬や、体温調節がまだ上手でない子犬が長時間ホットカーペットやヒーターの上にいることはとても危険。こまめに移動をさせるなどの対策が欠かせません。

愛犬が留守番をしたり、夜眠ったりするサークルやクレートを置く場所にも気をつけて。
窓際や廊下といった、冷気にさらされやすい場所は避けましょう。また、直射日光も避けるようにしてくださいね。

寒くなってきたら、より一層、体調管理を心がけて

人と同じで、犬も寒さにより体調を崩しがち。健康管理はこれまで以上にしっかりと行いましょう。特に子犬やシニア犬は、寒さで体力を奪われがちですので気を付けてください。

もしも食事の食いつきが悪いようならば、火傷をしない程度に少しあたためて上げるとよいでしょう。また、寒くなると飲水量が減りがちです。飲水量が減ることは、尿路疾患などをおこしやすくする一因でもありますので、水を飲む量が少ないかな?と感じたら、いつものドライフードに少しぬるま湯をかけてふやかしてあげるのもよいでしょう。

愛犬とおでかけをする時の寒さ対策

寒くても散歩に行こう!

しっかり寒さ対策をして外で遊ぶ犬

寒い日でも、愛犬の健康状態に問題がないようならば、ぜひ冬のお散歩を楽しみましょう!
寒いからといって散歩に行かない日が続いてしまうと、運動不足になるだけでなく、「匂いかぎ」のような外での愛犬のお楽しみができずに、愛犬にストレスがたまってしまいます。

葉っぱをおいかけたり、時々ぴゅーっと吹く冷たい風を感じたり、冬のお散歩も楽しいものですよ。ただし、寒さの厳しい時間帯のお散歩は避けるなどの配慮は忘れずに。お天気のいい日の日中、暖かいうちに外でたくさん遊ぶなど、無理のない範囲で冬のお散歩を楽しんでくださいね。

特に寒い日や、天候の悪い日は無理はしないで。寒くて外で遊べなかった日には、室内でしっかり運動させてあげるとよいでしょう。

お散歩する時の寒さ対策は?

寒さ対策をして散歩をする犬

寒い冬の日のお散歩には、ドッグウェアが便利です。
ドッグウェアには、ダウン素材のものやフリース素材、ニット素材のものなど色々ありますので、愛犬の好みや気候にあわせて選んであげましょう。

そのほか、愛犬用の靴や靴下も販売されています。犬用の靴や靴下は、慣れるまでは練習が必要ですので、冬の時期に少しずつ練習してみるのもいいかもしれません。愛犬用の靴や靴下は防災グッズとしても役立ちますよ。

キャリーバッグでお出かけする時にも、中に暖かい素材のブランケットなどを一枚プラスしてあげましょう。また、キャリーバッグそのものがフリース素材になっていて暖かいタイプのものもありますよ。

寒い日に外で遊ぶ時の注意は?

寒い日に外で遊ぶ時の注意点はとにかく体を冷やしすぎないこと。
特に雪の日に遊ぶ時は要注意!被毛についた雪をこまめにはらうなどして、体が濡れないように配慮しましょう。

楽しくてついつい夢中になってしまいがちですが、雪の中で長時間遊ぶことは控えたほうがいいでしょう。被毛に雪の塊がつき、被毛の中で「雪団子」のようになってしまうと、非常に体温が下がりやすくなってしまいます。

寒さ対策をしておでかけする犬

寒い日のお散歩から帰ってきたら…

外での運動後、被毛が濡れているようならタオルでしっかり拭き、きちんと乾かしましょう。
体温が下がっているようならばしっかりと暖めてあげてください。

寒い中で遊ぶと、いつも以上に疲れてしまうこともありますので、遊んだあとは暖かい部屋でゆっくりさせてあげてくださいね。

寒さ対策、愛犬に合わせて調節してあげよう

寒い時期は、しっかりと寒さ対策をすることが、愛犬の体調を管理するうえでとても大切。とはいえ、逆に暖め過ぎてしまうことも良いことではありませんのでご注意を。愛犬が寒がっていないか、また、逆に暑がっていないかをしっかり観察して、健康で快適に過ごせるようにこまやかに調節してあげてくださいね。

※愛犬との冬の過ごし方についてはこちらの記事でもご紹介しています。
冬を愛犬と快適に♪知っておくべき7項目とは?

※愛犬との冬の散歩についてはこちらの記事でもご紹介しています。
冬も犬を散歩に連れて行くべき?注意点と対策は?

東京大学農学部 獣医学専修を卒業後、大阪の高度獣医二次診療病院に勤務の後、渡米しミシガン州立大学、カリフォルニア大学 ディビス校にて、整形外科・再生医療の研究などに携わる。帰国後は、アメリカでの経験を活かし、川村動物病院の院長として、より良い地域医療の普及に邁進中。

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